HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter53 『ありがと。』 53-6


「俺も、姫の家来になったところだ。」

「そのうち、夏樹もなるぜ。」

「えっ?」

「わっはっはっ!」

「それに、せっかくの一人暮らしだ。

家ん中に、空間繋がれたくねぇだろ?」

「うっ・・、う〜ん。」

「じゃぁな。」

コオッ・・

シュンッ

(剛は、笑い声を残して、跡形もなく。 屋上から消えた。)

「はっ、

戻らないと。」

(夏樹は、欠片をポケットに仕舞うと。
気を取り直して、屋上から、階下への階段へ向かった。)

***

ガララッ

(2- Aの教室の後ろの扉が開いた。)

「あ! 雨宮。 どこ行ってたんだよっ?」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ