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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter53 『ありがと。』 53-7


(涼が、戻って来た夏樹に声をかけた。)

トッ

(夏樹は、無視し。 自分の席に腰かけた。)

カタッ

「雨宮くん。 顔色悪いわよ。

ほんとに、具合大丈夫?」

(佐織も、さすがに心配になり、後ろから席を立ち。 声をかけた。)

「・・。

平気。」

(夏樹は、無視できず。 視線を上げないまま。
つぶやいた。)

「なら、良いけど。 授業には、出た方が良いわよ。

先生も心配するから。」

(佐織は、微笑み。 うつむく夏樹を見た。)

「家に行ったら、紫苑にノート見せてもらって。

ね。 紫苑。」

ガララッ

(教室前のドアから、静乃が入って来ると同時に。
佐織は、紫苑に微笑みながら、席に戻った。)



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