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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter53 『ありがと。』 53-9


(見たところ、真新しい制服は、汚れておらず。 少しネクタイが曲がったくらいで。
シャツや、ネクタイに施された校章の刺繍も色鮮やかだ。)

(ほんの少し、深い紺色の髪が、風に吹かれた様に、乱れている。)

(頬に添えた手は、相変わらず、蒼白なほど色白で。 顔色も良くない。
闇に出会ったのではないかと。 紫苑には思えた。)

「・・夏樹くん。 ありがと。」

(紫苑は小さな声でささやいた。)

「・・!・・」

(夏樹は、驚き。 頬づえをついたまま、紫苑の方を見た。)

(紫苑は、微笑んでいた。)

(夏樹は、白い頬に手を添えたまま、紫苑の方に
小さく頷き。)

(紺色の瞳を僅かに揺らし、笑顔を返した。)







『ありがと。』
Chapter53 End

Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ



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