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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter54 『夕暮れの風見ヶ丘』 54-10


わたしに話してね。」

「わたしになら、話して大丈夫って、ことだよね?」

(紫苑の勢いに、夏樹は押された。)

「・・うっ、まぁ。

そうだね。」

「良かった。」

(紫苑は、何やら安堵し。
微笑んだ。)

「夏樹くん、おなかすかない?

お夕飯の前だから、ちょっとだけ。」

「ストロベリーカフェに寄って行こう?」

「あっ・・、でも。

ちょっと・・怖い思い出あるから嫌?」

(紫苑が今度は青ざめたので、夏樹は、可笑しくなり、笑った。)

「くっくっ。 そんなの気にしないよ。」

「でも、甘い物はちょっと・・。」

(紫苑は幸せそうに笑った。)

「大丈夫、甘くないのもあるよ。」



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