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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter57 『雨音』 57-3
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「そうね。」
「夏樹くんの言う通り。 誰かが、居たんだと思うわ。」
(静乃は、自分の教職員机の上に置かれた、いくつものモニターを見つめながら、
微笑んだ。)
ピピッ
(夏樹と通信しながら、静乃は。 右手にある機材に、ケーブルを繋ぎ。
街中で戦闘中のメンバーを、無事ナビゲートしていた。)
シュンッ・・
(誘導出来たことを確認し、静乃はケーブルを引き抜くと。
ヘッドフォンを首元に外した。)
「ふぅ。
聖くんの結界は、とても強いから。
簡単には通れないはずなんだけど。」
(背もたれに寄りかかり、温かなコーヒーを口にした。)
「一つ考えられる事は、
闇に、同じエネルギーの力を与えたことから。
闇と同じ種類の力を持っている。 ということかしら?」
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