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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter57 『雨音』 57-5
「わたしも、そのことを考えたわ。」
「もしも、そんな人たちが居て。
動き出したのだとしたら・・。」
「闇化が起こり易くなったことと、関連付くと思うの。」
***
「目的は、なんだろう?」
「闇化させ、欠片を奪うことなんじゃないのか。」
(夏樹は、闇の波形を描きだす、資料を握りしめながら。
丸い、大きな窓の外へ、視線を移した。)
「そして、闇を強くし。」
「僕達に、これ以上、欠片を取らせないためか。」
(モニターの向こうで、静乃も真剣な表情を浮かべていた。)
[「もしかすると、闇化を促し、欠片が欲しいものの。
自分たちでは、欠片が取り出せないのかもしれないわ。」]
(丸い大きな窓の外で、厚い灰色の雲が、夜空を覆い隠し始めていた。)
『・・雨が・・降りそうだな・・。』
(星空を覆い隠す、厚い雲は。 夏樹をいつも、どこか不安な気持ちにさせた。)
『見えない敵は、今どこにいるのだろうか?』
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