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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter57 『雨音』 57-6
[「闇のエネルギーは、とても強いものだから。」]
[「たとえ、闇化を促す力があったとしても、
取り出せるとは限らないの。 その方法を探しているのかもしれないし。」]
[「だから、今は、直接手を出しては来ないけれど。」]
[「気を付けなければ・・。」]
[「そのために、夏樹くんや、菖蒲くんの側に現れたのかもしれないわ。」]
[「どちらにしても、目的は、欠片でしょうね?」]
(夏樹は、解決しない問題に、ため息をついた。)
「・・闇化を防ぐ方法があれば良いのに・・。」
「闇化しなければ、欠片は取り出せない。 取り出さなくても良いんだ。」
「闇化しなければ、欠片の保持者に害はないって、彩さんは言っていた。」
「手に入れるために、闇化させたいなんて、
どうかしてる。」
「取り出した欠片には、価値があるって、聖は言うけれど。 そんなの争いのもとさ。」
「僕達は、闇から守るためにここに居るんだから。 本当は防げれば一番良い。」
「そのままが、良いんだ。」
***
「夏樹くん・・。」
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