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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter58 『夢』 58-12


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「・・っ。」

(夏樹は、胸元をおさえ、目を開けた。)

「はっ・・!」

(夢から覚めた瞬間。 途端に。 今度は、上から降って来た大きな厚い白いものに。
また、視界を塞がれた。)

バサバサッ

「(・・ぶっ。)」

ドササッ

「ごほっ・・。 ・・千波ちゃんっ!?」

(ベッドに寝ていた夏樹は、驚いて上半身を起こした。)

「きゃ〜っv ごめんね〜夏樹!」

「起こさない様にしようと思ったんだけどっ。」

(夏樹の上に降って来たのは、持ち切れずに千波が、寝ている夏樹の顔の上に
落としてしまった新しい布団だった。)

(部屋は、朝日に溢れていた。)

「くっくっ。

びっくりした・・。」



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