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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter58 『夢』 58-6
そっと見つめた。)
『紺色の瞳に・・、白い肌の色。』
『紺色の髪も・・。』
『この人は、誰なんだろうか?』
『僕の・・、母なんだろうか・・?』
サァァッ
(舞い上がる雪を纏う風。)
(雪野原に届くほどに長い、シルクの様な淡いピンクのリボンが、小さな胸元から。
雪の上に流れ。)
(右横の髪と、胸元にかかる。 淡い光のビーズの様なアクセサリーが。
雪の粒を反射し、
キラキラと光っていた。)
『僕は、もう一度彼女を目の前にして。
彼女は、母とは違った存在なのではないかと、
思い始めていた。』
『理由は、どうしてかわからない・・。
ただなんとなく、そう思ったんだ。』
(少女は、悲しげに、そっと涙をこぼす幼い夏樹に近づき。 微笑んだ。)
【・・一緒に、行こう・・。】
(小さな少女の伸ばした白い手を、幼い夏樹は小さな手で掴んだ。)
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