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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter58 『夢』 58-9


(夏樹の胸が、今度は、不思議な不安に。
鼓動した。)

『何だ・・?』

『どうしてか・・、ここへは来てはいけなかった様な気がする。』

***

【今は・・、まだ。】

【・・眠っているの・・。】

(少女は、小さな唇で囁いた。)

***

トクンッ・・

「違う・・。」

トクンッ・・

「そうじゃない。」

『どうして、こんな気持ちになるんだろうか・・?』

『そこに立つ、その木が。

もう、助ける事ができないくらい。 枯れてしまっていたからだろうか?』

「あっ・・!」

***



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