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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter59 『戦闘服』 59-1
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ピコンピコンッ ピコンッ
（軽快なゲーム音が、やわらかなクッションが置かれただけの部屋に響いている。）
「うおっ！ スッゲ〜ッ！」
（数馬は夢中になり、目を大きく開いて。 テレビ画面にくぎ付けになっていた。
隣で、蒲公英は。 クッションに顔をうずめながら、怖い物見たさで、
ときどきクッションの向こうから、
少しだけ覗いた。）
ピピッ ガガガッ
ゴオッ
「きゃっ。」
（大きなドラゴンが炎を吐いたので、蒲公英は目を閉じた。）
ピピッ
（白い夏樹の手が、コントローラーを巧みに操作し、ドラゴンをかわした。）
「ここっ！」
（数馬の期待に輝く視線の先で、夏樹は微笑み。 夏樹の白い指先が操作する、
小さな勇者数馬は。
大きく剣を振りかぶり、魔法を発動させた。）
キュキュキュッ キラキラキラ・・
ゴオッ・・！
（小さな勇者の足元から、輝く水色の魔法陣が現れ、勇者の剣に青い炎を灯した。）
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