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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter59 『戦闘服』 59-4


「あ! ちび姉だ〜っ。」

「オレ、そのアメほし〜っ。」

(駆け寄って来た数馬に、紫苑は瞬きした。)

「ふえっ。 ちび姉・・。///」

(夏樹は立ち上がり笑った。)

「ははっ。 こら数馬、お菓子もらえないぞ。」

ピコーンッ

「ごめん、蒲公英ちゃん。 また後でやろう。」

「え?」

(白い手が、蒲公英の頭を撫で。 蒲公英は夏樹を見上げた。)

「数馬、蒲公英ちゃんと仲良くな。」

「ごめん紫苑さん。 持ってきてくれたのに。

菖蒲は居るかな?」

(夏樹は真剣な表情をしていた。 状況が変わったのを知って、数馬はむくれた。)

「まだこれからなのにっ!」

ピコーンッ

(音は、ゲーム機からではなく。 夏樹のポケットに入っている通信機から
鳴っていた。)

「静乃さんからだ。 少し出てくるから。」



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