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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter59 『戦闘服』 59-5


(夏樹はそう言いながら、紫苑と共に、二階の右側にある部屋の一つからドアを出た。)

(片付けの邪魔になるからと言われた夏樹は。 子供たちとともに、空いている部屋で、
遊びながら。 静乃からの連絡を待っていたのだ。)

「夏っちゃ〜んっ!!」

「わっ。」

「数馬・・。」

(数馬は出て行く夏樹を追いかけ、上着の裾を、伸びるほど後ろから引っ張った。)

「オレも行くっ!」

「だめ。 まだ魔法を攻略出来ていないから・・。」

「ええ〜っ! だってむっずかし〜んだも〜んっ。」

(夏樹は、別の意味でそう言ったが、数馬は納得した様だった。)

「わかった、オレとっくんしとくっ。 はやくかえってきてよ!」

「ああ。」

(夏樹は微笑んだ。)

***

「菖蒲くん。 そこ、その箱取ってくれる?」

(千波は、持って来た夏樹の身の回りの荷物を、海の見える室内に並べながら。
後ろに居る菖蒲に声をかけた。)

「はい。 千波さん、こちらでしょうか?」



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