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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter61 『力になるもの』 61-21
『帰る場所を、思い浮かべろ。』
ゴワワワワーッ!
(新たな魔法陣が、前方で光輝いた。)
ググンッ
(同時に、風を纏う夏樹の目の前に、淡い黄色の光が現れた。)
キンッ
(光は、素早く。 線上に、四角く走りながら煌めき。 夏樹の前に、淡い黄色に輝く、
扉が現れた。)
ガチャッ
「!」
(扉が開き、現れた人物に、夏樹は驚いた。)
「夏樹くんっ、早く!」
「紫苑さん・・!?」
(扉の向こうで、紫苑はまるで、家に帰って来た夏樹を、気軽に迎えるかのように。
軽やかに微笑んでいた。)
(夏樹は手を伸ばし、差し出された紫苑の手を掴んだ。)
ヒュウッ
(風が、淡い黄色の光の中。 紫苑の長い明るいベージュ色の髪をサラサラとなびかせ。
扉の中へ引き込まれる夏樹の目に、眩い光と、
輝く紫苑の、嬉しそうな笑顔を運んだ。)
『力になるもの』
Chapter61 End
Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ
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