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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter62 『似ている』 62-13


放っておくと思うかい?」

「くっくっくっ。

夏っちゃんに、見えるところで何かすると。

夏っちゃんに怒られるだろう?」

「少し、懲らしめておこうと思ったんだけど。」

「くっくっ。

僕も、辛抱強くなくて。 いけないな。」

(聖は、楽しそうに。 お腹を抱え笑った。)

「・・先に、データを取れば良かったよ。」

(その言葉に、晃は黒い瞳を見開いた。)

(聖から、視線を逸らし。 輝く銀の水面の道に視線を落とした。)

「・・っ、殺したのか? 道理で、静乃の解析の様子が

おかしかった。」

「・・少しは、考えろ。」

「静乃も気づく。」

(晃は、聖の金色に強く煌めく瞳から発する視線が。 あまりにも強く、
直視できなかった。)

「晃君。 人聞きが悪いな。」

「僕はそんなことはしていないよ。」



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