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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter62 『似ている』 62-16
「はぁっ・・。」
ザーッ・・
(異空間を映し出す、モニターには、聖の行き先は捕えられず。
ただ、空間通路の。 気流の乱れを砂嵐の様に、映し出すだけだった。)
「・・くっくっくっ。
それにしても、笑わせて・・くれやがる・・っ!
見たか、あの顔・・。」
「俺の前で・・笑って居やがった・・!」
「必ず・・。」
「殺してやるよ・・ルイ・・。」
ガララッ
(玉座に腕をつき、身体を支えていたフェルゼンが。 背後からの物音に
振り返り。 破壊された壁から同じく現れたクロエに、
ルイを思い、不快に凍りついたままの視線を、冷やかに向けた。)
(クロエも乱れた息を整え。
静かに、氷が張り巡らされた様な、隠れ家の冷たい壁に。 身体をあずけた。)
「はぁっ・・。
乱暴ね。 あの人。
私たちが見えないものだから。 あの空間ごと、溝に落とすなんて。」
(クロエは深く呼吸しながら、まるで癒しを求めるかの様に。
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