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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter62 『似ている』 62-7
「その通りだね。」
(晃は冷やかに聖を見たあと、夏樹に向き直った。)
「それでも、国に有益と見なされる奴が、この国で生きることを許される
能力者だ。」
「警察に能力者を統治する特別な部隊があると聞く。」
「不要な奴は、そいつらに極秘に始末される。」
(夏樹は顔をしかめた。)
「・・そんな事が、出来るかな?」
(聖が微笑んだ。)
「くすくすっ、一般的にはそうだね。」
「つまり例外はあるってことだよ。 夏っちゃん。」
「たとえばそれが僕なら、始末されたりしないだろう。」
「自慢じゃないが、僕は強い。」
(聖は、眩く光る、白いスーツの腕を組んだ。)
「国に登録されている能力者ではない。と、僕が言ったのは。
例外に値するという事だ。 僕が知る登録外者の中に居ないということは、
国の特別部隊より、ある程度強い能力者だろう。」
「僕らの様に、好き好んで登録されている奴らだけとは限らない。」
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