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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter63 『ねんど工作』 63-5


「ついてくんなって・・!」

(数馬を見つけて微笑んだ蒲公英は、数馬の肩越しに見えた、
その後ろにそびえ立つ。
黒く、大きくうごめく恐ろしい生き物の姿に。
見る見る顔を青ざめた。)

「・・っ///」

「きゃぁぁぁぁ〜っ!」

「数馬くんっ!///」

「おばけおばけっ!///」

「きゃぁぁぁぁーっ!」

(蒲公英が、驚くほど大きな声を出したので、
数馬もつられて飛び上がった。)

「わぁぁっ!」

「大声だすなってーっ!」

「ちびにかまってる場合じゃね・・っ。」

【ガァァッー!】

(数馬が言い終わる前に、二人の悲鳴よりも、
さらに大きな闇の吠え声が。 地面を震わせるほどに、辺りに響き渡った。)

『・・!』

ゴッ・・ゴゴッ・・



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