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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter64 『小さな敵』 64-4
(とっさの事に、数馬は動けなかった。)
(再び、力を宿し立ち上がった闇は。 奇妙に長く黒い腕を生やし。
驚くべきスピードで、黒い腕を数馬に向けた。)
『!』
「! あっ・・。」
***
コォォォッ
(闇が数馬に届く瞬間。 淡い黄色の光の煌めきと共に、
空間通路の向こうから、黒の燕尾服が、青い芝生の上に降り立った。)
(目の前を通り過ぎた黒い闇に、菖蒲は驚き
目を見開いた。)
「数馬様・・っ!」
***
ヒュオッ
バリバリバリバリッ・・
ゴォォーッ
「・・!」
(恐ろしく長く伸びた、巨大な手は。
数馬に届く前に。 右横から吹き込んで来た、強い爆風に吹き飛ばされ、
一瞬のうちに、形を無くしていた。)
ビシャシャッ
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