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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter65 『消える世界』 65-11


(数馬は、油断なく。
目を逸らさない様にしながら、落ち着いて答えた。)

「何で?」

「オレのとなり?」

(少年は、一瞬驚いて見せ。
黒い瞳を細めた。)

「だって、さっきから。

ずっと、僕のことを見ていたでしょう?」

(少年の口元が、数馬の目の前でニヤリと微笑んだ。)

『そう来たか?』

『わかったよ。 オレをえらんだこと!

こうかいさせてっ、やるからなっ!』

(数馬は負けじと、歯を見せてわざと笑った。)

「いいぜ〜っ!」

(後ろの席で、見つめていた蒲公英は、
二人が仲良くなったと思い。 うれしくなり微笑んだ。)

「うふふふっ。」

トッ

(善の後ろから、理恵が。 蒲公英の側に歩み寄った。)

「おとなりいいかな?v」



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