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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter65 『消える世界』 65-15


そのエネルギーは、善から流れ。 理恵のニーハイソックスに隠れてほとんど見えない、
善と同じ。 幾何学模様を煌めかせていた。)

「・・それが・・あいつの願いだ・・。」

「くっくっくっ。」

「あいつの力は・・強い・・。」

(離れ、視線を下ろした善は、ニヤリと微笑んだ。)

「この反吐が出る・・地上にも・・届いている。」

「・・理恵。

俺達の国は、闇の力を得られずに・・死んだ・・。」

「同じように・・、あのくだらない国も滅びるのなら・・見届けてやろうじゃないか・・

なぁ?」

「さぞ、滑稽だろうよ・・。」

「そして・・この汚らわしい地上も・・。」

「共に・・滅びるべきだ・・なぁ?」

「やつらと同じ処へ身を落とせば・・不思議と耐えられるものだ・・。」

「そうだなぁ・・この汚い世界を・・少しは・・楽しむか。」

「どうせ・・直に。」

「消える世界だ。」







『消える世界』
Chapter65 End

Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ



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