HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter66 『写真』 66-1


***

「夏っちゃん、夏っちゃん・・!

夏っちゃん、夏っちゃんっ!」

「ぜったいヤバいって!」

(日曜日の朝。 一番に押しかけた数馬は、snow drop 1階の、
洗濯機の前で、夏樹に詰め寄っていた。)

「あははっ。」

「何が、やばいって? 数馬?」

(夏樹は、微笑み。 腕まくりをしながら、洗濯が終わったばかりの、
良い香りのする衣類を。 洗濯機の中から、取り出した。)

バササッ

(洗濯カゴに順に詰め込みながら、夏樹が真剣に聞いてくれる様子を見せないので、
数馬は、すっかり腹を立てていた。)

「夏っちゃんも聞いてくれないのーっ?」

「ぜ〜ったいっ! 敵ののうりょくしゃだってばっ!///」

(興奮した様子で、飛び跳ねる数馬に微笑みながら、
夏樹はカゴを持ち上げた。)

「よっと・・。

あのな、数馬。 昨日、聖に話したんだろう?」

「うん!」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ