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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter65 『消える世界』 65-3
「オレ、べつにどっちでもいー。」
(気の無い数馬に、蒲公英は注意した。)
「かずまくんっ!///」
「うっせ〜、ちび。」
(数馬は後ろに振り向き、舌を出した。)
「さぁ、呼んできましょう。」
(柏木はそう言うと、再び教室前の扉を開いた。)
ガララッ
***
(柏木が廊下に出ると、そこには。
1階の職員室へと続く、廊下の先からやって来たのか。
いつの間にか、小さな少年と、少女が立っていた。)
「いらっしゃい。」
(柏木は、二人に微笑み。 教室へ呼び入れた。)
トッ
(二人の小さな人物は。 柏木に導かれ、教室へと姿を消した。)
(向かい端の廊下の角を、高校校舎へ向けて歩いて行く。
紺色の、夏樹の制服の後ろ姿が。 丁度消える時だった。)
***
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