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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter65 『消える世界』 65-9


『のうりょくしゃ・・か!』

「さっきの。

闇化した女の子・・、ぜったいにおかしかった。」

(数馬は、自分に言い聞かせる様に。
そっと、小さくつぶやいた。)

「数馬くん?」

(気づいた蒲公英が、後ろから覗き込んだ。)

『何かに、つかまってたみたいに。』

『ひょっとして、FOTの敵かっ!』

『おびきよせてっ、いばしょを見つけたんだっ!』

「ちょっと、

ヤバいかもっ。」

(二人をにらみながら、数馬の胸は高鳴った。)

(顔色を変えた数馬に、後ろの席から
蒲公英が声をかけた。)

「なにが、やばいの? 数馬くんっ?」

(心配を余所に、柏木が。
二人に席に着く様に促した。)

「空いているところ、どこでも良いわ。」



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