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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter66 『写真』 66-2


「そしたら、何て言ってた?」

(夏樹は、千波が用意してくれたスリッパを履き。 部屋を移動しながら、
追いかけてくる数馬に振り向き。 笑顔を向けた。)

「・・・、それは、楽しみだから。

攻撃して来たら知らせろって。」

(数馬は不満げに、頬を膨らませた。)

「してきたの?」

「して来てからじゃ、おそいじゃんかっ!」

トットッ

「はははっ。 そうだな。」

(部屋は、だいぶ片付き。 千波が、各部屋に日が入る様に開けたカーテンから、
眩しい朝日が隅々にまで届いていた。)

ガララッ

(突き当たりの小さな庭に続く大きな窓を開き。
夏樹はサンダルに履き換えた。)

トッ

「い〜よっ。 もうっ!///

夏っちゃん、信じてくれないんだ〜っ!」

(数馬は拗ね、カラフルな服に、幾つも留めたマスコットのバッジや飾りを
鳴らしながら。 夏樹の開けた窓から、庭に向けて洗濯カゴの隣にちょこんと
腰を下ろした。)



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