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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter66 『写真』 66-3
「信じていないわけじゃないよ。 数馬。」
(雲ひとつない青空を見上げてから、夏樹は洗濯カゴの隣に座る
数馬を見つめた。)
「僕らはいつも、その可能性を考えてる。」
「敵は、すぐ側にいるかもしれない。」
「隣にいる。 友達かもしれない。」
(そう言いながら、膝を折り。 近づいた深い紺色の瞳は、
青空より深く。 落ち着いていた。)
「僕らが、こうして普通の人の生活の中に居られるのならば。
それは敵も同じことだから。」
(数馬は、真剣な表情で頷いた。)
「・・うん。」
(深い紺色の瞳は微笑んだ。)
「だからといって。 そういつも身構えていたら。
探したいものが見つからないぞ。」
「探したいもの?」
(数馬が不思議そうに瞬いた。)
「はい、はーいっ!
夏っちゃんおししょうさまっ!」
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