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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter66 『写真』 66-4


(数馬は、先生に質問する生徒さながら、窓辺に腰かけたまま。
力いっぱいピンと、右手を青空に向け上げた。)

「時の欠片を見つけることですかっ!」

(夏樹は笑った。)

「うん。 でも、少し違うかな。

数馬、僕らの目的は。 闇を無くすことだよ。」

「欠片のことで、国の偉い人たちと競ったり。

「他の能力者と、争うことが目的じゃない。」

(数馬は不満げに、つぶやいた。)

「でもっ、あいつっ!

ぜったい、あやしいんだって〜!」

「どんな風に?」

(いざ聞かれて、数馬はどんな風に説明して良いのか。 迷った。)

「・・えっと、なんかおとなみたいにていねいでさっ!

顔はわらってるんだけどさっ、ほんとはわらってないみたいなさっ!」

「ん?」

(数馬は上手く説明できず、いらいらして。 ふわふわの茶色の髪の頭を
わしゃわしゃと掻いた。)

「わ〜っ! 上手く言えないっ///」



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