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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter66 『写真』 66-5


「ははっ。 数馬、初めて会ったんだろう?

それに、僕達だって、十分怪しいじゃないか?」

「オレっ! あやしくないもんっ///」

「オレ、勇者数馬だから〜っ!」

「敵と戦うのっ。」

(ぷんぷん怒りながら、カラフルなスニーカーの足をばたつかせる。)

「気持ちは分かるけど。」

(言いながら、夏樹は微笑んだ。)

「聖が、静乃さんや。 時雨にも調査の依頼を出している。

僕も、気にしてみるから。

それに、いざとなれば。」

「勇者数馬が。 味方についているじゃないか?」

(数馬は顔を上げた。)

「まぁねっ!」

(夏樹は笑った。)

「心配してばかりはいられないぞ。

敵のことばかり考えていると、見失ってしまうから。」

(数馬は、少し考えて。 尋ねた。)



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