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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter66 『写真』 66-6


「夏っちゃんおししょうさまは、そんなことある〜?」

「欠片を見つけられなかったら、どうしたらいいですかっ!」

(夏樹は腰を上げ、立ち上がった。)

「ある。」

「・・そうだな。」

「探すのは、数馬の助けを必要としている人だ。」

(数馬はきょとんとして瞬きした。)

「そう思ったら、いつもより少し力が出るかもしれない。」

「ほんとっ!?」

「う〜ん・・、たぶんね。」

「ダメじゃんっ!」

(数馬は、また夏樹が秘訣を教えてくれないと思い。 頬を膨らませた。)

トットットッ

(元気な足取りが、廊下から聞こえて来た。)

「ああ〜っ!

夏樹っ、まだ干してないの?」

(カラフルなエプロンをした千波が、廊下の角をまがり、
部屋にやって来た。)



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