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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter66 『写真』 66-7


「わ〜いっ!

千波っち〜♪」

ポスッ

(数馬は、千波に駆け寄り。 可愛らしいエプロンに、両手で抱きついた。)

「よしよしv 数馬v」

(千波の手が、優しく数馬の頭を撫でた。)

「良い物あげるねv 紫苑ちゃんの手作りだよ。

昨日作ったんだってv」

(言いながら、エプロンのポケットから。 小さくラッピングされた、
クッキーを数馬に差し出した。)

「やった〜っ!」

(クッキーを受け取ると、数馬は近くにあった椅子に腰かけ。 すぐに頬張り始めた。)

「うめ〜っ///」

(その様子を見て、夏樹は思わず笑った。)

『心配は、忘れたらしいな。』

(千波は、夏樹に振り向いた。)

「ざんねんv 夏樹の分は、ないからね。」

「食べたいでしょ〜?v」

「(もぐもぐっ。)でしょう〜っ?」



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