HOMENovel
Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter67 『紺色の絵具』 67-2
頬を赤らめ、立ち止まった。)
「夏樹くんっ。///」
(ちょっと汚れたエプロンをかけ。 紫苑の足元や、まわりには。
何か木箱の様なものが、幾つか置かれていた。)
「手伝おうか?」
「何か大きなものとかある?」
(言いながら、紫苑の家の庭に近づき。
夏樹は気づいた。)
(紫苑は、片づけものをしているのではない様だ。)
「ううん! 大丈夫。///」
(夏樹が側に来るので、躊躇いながらも、
紫苑は、持っていた木製のイーゼルを開き。 青々と茂る、
緑色に香る芝生の上に。 立てた。)
キイッ
カタンッ
「あ。 それって。」
「近くで見ても良い?」
(夏樹は、2つの庭を仕切っている。 小さな白い柵の手前まで、
すでに来ていた。)
(興味深げに見つめる、深い紺色の瞳に。
紫苑は瞬きしたが、躊躇いがちに、頷いた。)
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』