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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter68 『忍び寄る影』 68-6


「ありがと♪」

(一段低い位置で、後ろから蒲公英が招き入れるのを待っていた理恵は。
リボンで結んだツインテールの黒髪を、揺らし。 嬉しそうに微笑んだ。)

トッ トッ

(理恵が一歩。 snow dropへ踏み入れようとした時。)

(玄関から迎い入れる人影がある。)

「あら、お帰りなさい。

たんぽぽちゃん。」

「お友達も一緒?」

(出て来たのは、エプロン姿の桜だった。)

「ママ!」

(蒲公英は微笑んだ。)

「理恵ちゃんっていうのっ。」

「まぁ、可愛らしい。」

(桜は微笑み、理恵もあいさつした。)

「はじめまして。 黒沢 理恵です。 蒲公英ちゃんと遊んでもいい?」

「いいわよ。」

「それじゃあ、ママ少しお買い物に行ってくるから。 二人でお留守番、



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