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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter68 『忍び寄る影』 68-7


出来るかしら?」

(桜はエプロンを取り、小さく屈んで、二人に笑顔を向けた。)

「うん!」

「は〜い♪」

(2人は元気良く返事した。)

キイッ

カッ カッ

(桜は理恵の横を通り過ぎ。 桜ヶ丘を下って行った。
入れ違いに理恵は、snow dropの白いアーチの門を潜り抜けた。)

トッ

ググンッ・・

『!』

(理恵は、小さな革靴で。 一歩敷地に踏み入れた。)

(瞬間に、不思議な重力が、足元を揺らし。
理恵は思わず、立ち止まった。)

『ふぅ〜ん・・。』

『やっぱり、結界が張ってあるんだ〜・・。 人には反応するのね?』

『でも、まるで異界の通路と同じ。』

『ふふっ。 力が弱ければ、通れるみたいね。』



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