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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter71 『惹きつける場所』 71-11


「君は、どう決断したんだい?」

(彩は微笑み、ピンク色にカールする。 ソバージュの髪を揺らした。)

「私も同じよ。

夏樹君に任せたわ。」

(その言葉に、聖は両手を解いて。
眩い笑顔で微笑んだ。)

「彩、

それは、夏っちゃんを街へ残すという事だよ。」

「夏っちゃんが、そう決めないはずはない。」

(金色の瞳がきらきらと目の前で輝き、
彩はため息交じりに笑った。)

「無理をさせるつもりはないわよ。

当然だけれど、

今まで以上に、少し頻繁に。

診させて頂くし。 しばらくお休みしてもらいますから。」

(聞いて聖は、肩を揺らし笑った。)

「確かに。

要は、居てくれれば良いわけだからね。」

「良い判断だと思うよ。 夏っちゃんは、面白くないかもしれないけどね。」



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