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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter71 『惹きつける場所』 71-4


「ですが、しばらく学校もお休みですね。」

「学校に行っても、きっと。

闇と遭遇してしまいますし。

気持ちが休まらないと、配慮してくださったのかも知れませんね。」

(菖蒲は、笑顔が戻った夏樹の顔を見て、
嬉しかった。)

「どうやら、艶さんを。 小学生として、

派遣する様ですね?」

「くすくすっ。 きっと、お怒りになるでしょう。」

「あははっ。

そうだな。」

(夏樹は笑った。)

(ドクターストップが掛かる事は、気を付けなければいけないことだが。
夏樹の体調を、
深刻に心配し過ぎることは、かえって良くないと皆言われていた。)

(また、夏樹が気にしていない様に。 菖蒲も普段気にする事を避けた。)

『能力者の方の健康は、心が与える力が大きいと。』

『やはり、街にいた方が良いに違いありません。』

(まだ短い間だったが、どちらの場所が、夏樹を惹きつけているのかは、
明らかだった。)



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