HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter72 『家族』 72-10


「ここに居てくれるって、言ってくれて

ありがとう。」

「菖蒲くんと居られると。

夏樹は自由にして居られるみたい。」

(千波はそう言いながら、菖蒲を離した。)

(菖蒲は振り向き、住宅街の、温かな光が照らし出す。
穏やかな千波の笑顔を見つめた。)

「家族の一人なんだから。

遠慮することは、無いのよ。」

(星空が、小さな街を覆い。
本部のある街とは、まるで違った景色がそこにはあった。
夜は深く辺りを覆い隠している様に見えたが。

一層、小さく灯る住宅街の家々の、小さな明かりが。
菖蒲には温かく。 感じられた。)







『家族』
Chapter72 End

Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ



『 Chapter73へ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ