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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter72 『家族』 72-4
「普通の電話でも、良いんじゃない?」
(夏樹が、目を点にしながら手の中のひよこを見るので。
千波は、解説した。)
「だめよv
これなら傍受される心配もないからv
安全だって言ってたわ。」
「・・そう。
でもね、僕と紫苑さんでは。
そんな、機密に関わる様な会話しないって。」
(夏樹は苦笑した。)
「いいからいいからv
さぁ、今夜はお野菜いっぱいのお料理作ったからね♪v」
「残さず食べなきゃダメよv」
(千波が夏樹を中へ促した時。
菖蒲は、思い切って。 二人に提案した。)
「あの、夏樹様。
千波さん。」
「もしも、ご迷惑でなければなのですが・・。」
(白いアーチに一歩、歩き出した夏樹は。
後ろで立ち止り。 躊躇いがちに声を掛ける菖蒲に振り向いた。)
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