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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter73 『夜のひと時』 73-10


「ああ、そうだね。

本当に良い執事だ。」

(真顔で言う夏樹の顔に。 菖蒲は表情を崩し笑った。)

「すみません、夏樹様・・。」

「あの、怒りましたか?」

(無言で部屋を横切る夏樹を、菖蒲は追いかけた。)

「夏樹様・・っ、無視しないでください〜。」

トットットッ

***

(紫苑は自室に引き返し。
ドキドキする胸を抑えて、窓際で、カーテンを背に。
ひよこを手に立って居た。)

「お、驚いた///

ぴよちゃん・・。」

「秘密の機能って・・。

このこと?///」

「も〜っ///;」

(紫苑は顔を赤らめ。
ふかふかする、小さなひよこの頭に、そっと頬を寄せた。)

(ひよこは満足げに、小さな瞳を細めた。)



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