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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter74 『満天』 74-11
「はぁ・・っ、どうしよう///」
「何だかドキドキしてきちゃった・・。///」
(紫苑は、再び。 小さな丸椅子から立ち上がり。
キャンバスを残し。 逸る気持ちを抑えようと、窓辺に向かった。)
キッ
ガチャッ・・
(校舎裏の木々が茂る。 美術室の裏扉を開き。
本物の夜空の下に、立つ。)
「ん・・。」
サァァッ
(海風が、柔らかに、明るいベージュ色の軽やかな髪をサラサラと揺らした。)
『満天・・。』
(遮るものがほとんどない空は、地球が丸く見える様に。 丸く、
紫苑の頭上に。 無数の星を静かに煌めかせていた。)
(深い紺色の空は、夏樹に似ていた。)
(静かな時の流れに。 紫苑はそっと、目を閉じた。)
『満天』
Chapter74 End
Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ
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