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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter74 『満天』 74-3


「すっ、すみません。///

お邪魔をするつもりではなかったのですが。」

「このところ、紫苑様のお帰りが遅く。」

「今夜はお夕飯に遅れるとご連絡が来ましたので。

差し入れを届けてほしいと。」

「・・それに、夜道は心配ですので。

お迎えに上がりました。」

(静乃は微笑み、案内した。)

「こっちよ。

案内するわね。」

「夏樹くんは大丈夫?」

「春日さんのお宅に居るみたいね。」

(二人は並んで歩きながら、静乃は背の高い菖蒲を見上げた。)

「はい。

今日は、千波さんがいらっしゃらないので。 それに、

紫苑様もお戻りでないので。 桜様が、夏樹様を夕食にお誘いくださり。」

(静乃は嬉しそうに微笑んだ。)

「あらあらっ。 じゃぁ、今夜は蒲公英ちゃんと3人ね。 楽しそう。」



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