HOMENovel

Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter74 『満天』 74-7


私は、それほどではありませんので・・。///」

(白手袋の両手を振って、菖蒲が否定したところで。
2人は、旧校舎へと続く。 渡り廊下へ辿り着いた。)

「さぁ。 美術室はこの先よ。」

「夜のお散歩楽しかったわ。」

「それじゃぁ、また。」

「わたしは分室へ戻るわね。」

(静乃は、高校職員室の方を指さした。
そこは、職員室と、それにそっくりなデータ収集・発信室、FOT分室が繋がれた。
静乃の仕事場だ。)

「はい。」

「お仕事頑張ってください。」

(菖蒲は、名残惜しそうに。 笑顔で去って行く静乃の後ろ姿に手を振った。)

「ええ。

菖蒲くんもね。」

(2人は手を振り別れた。 静乃は、渡り廊下を職員室へ引き返しながら。
軽やかに両手を伸ばし。 肩をほぐした。)

「ん〜。 どうしてかしら?

会えば夏樹くんの話題になるの。」

「うふふっ。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ