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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter75 『風見通信』 75-13


一部では意見が出始めているわ。」]

(静乃はため息をついた。)

「そう・・。 でもこのままでは許可は難しいわね?」

「この状態ではとても。」

(彩は続けた。)

[「下がったまま、安定したなら。 少し様子を見て

許可を出せるから。」]

(その言葉に、静乃は驚くとともに、安心した。)

「ほんとう?」

[「静乃さん、心配しないで。」]

[「夏樹君は、戦うために準備している様なものよ。」]

「準備?」

(彩は微笑んだ。)

[「ええ。」]

[「新しい敵に合わせて。

身体が変化しているの。」]

[「闇も変化している。」]

(通信機の向こうの彩の声に、静乃は頷いた。)



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