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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】

Chapter75 『風見通信』 75-19


(そう自分に言い聞かせてみたが、中心に描かれた少年を取り巻く風は、
まるで生きているかの様に。 今にも動きだしそうだった。)

「なんてすごい躍動感・・///」

『彼女は、見ているから。』

『困ったわね。』

(思いながら、なぜか不安より嬉しさが込み上げた。)

(いけない事だと分かっていたが。 夏樹の闘う姿を、
皆にも見てもらいたかった。)

(紫苑は、すでに式典に向かい出ていた。)

『聖くんに連絡を・・。』

『それから、菖蒲くんに。』

(教室の時計を見た。 授業開始まで、まだわずかに時間があった。)







『風見通信』
Chapter75 End

Fragment of Time・・・時の欠片の道しるべ



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