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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter75 『風見通信』 75-4
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「うむ。 あやしまれぬ様。
隣のクラスに入ったからの。」
「まだ、くわしいことは、分からぬが。
少し待っておれ。
これから会うことになる。」
(木陰の下で、艶の黒髪に留められた。 大きな赤いリボンが揺れた。)
(艶やかに肩に流れる、ストレートの美しい黒髪に映える。
深紅のリボンには、FOT No.5と描かれている。)
[「気をつけて。」]
「心配するでない。 ただの合同の課外授業じゃ。」
「近くで見てみなければ、分からぬからの。」
(真新しい小さな茶色い皮靴が、赤茶色の校庭の土を踏み締め。
遠くで呼ぶ友の声に振り返り。 紺色のかわいいプリーツのスカートが揺れた。)
「艶ちゃ〜んっ!」
「先生来たよ〜。」
(日の光に艶やかに煌めく黒髪が、靡く。)
「うん。 今いく。」
(通信機の向こう側にも、元気な友達の声が届いた。)
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