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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter76 『青い鼓動』 76-19
「きれーっ///」
「スッゲー!」
(蒲公英と数馬は、近づいたり遠ざかったりしながら。
背を伸ばしたり、屈んだり、あらゆる角度で、絵を眺めて楽しんでいた。)
タッ
(千波、そして。 菖蒲と紫苑も絵画の前に辿り着いた。)
「はぁ・・っ!」
(千波は息を飲み、両手で口元を抑えた。)
(菖蒲も絵画を目の前に、驚き口を開き。 四角い黒縁眼鏡の奥の瞳が、
嬉しさに瞬いた。)
「夏樹様・・、見せて差し上げたい。」
(だが紫苑は、突然、皆に深く頭を下げ謝った。)
「ごめんなさいっ。 わたしっ・・!」
「ただ・・、描きたいと思って・・、それしか考えていなくてっ。」
(艶は、うつむく紫苑を見上げた。)
「静乃から聞いたわ。 風見新聞とやらにも載ったらしいの?」
「うぅ・・。;///」
(紫苑はますます、気まずそうに深く俯き。 明るいベージュ色の長い髪が、
さらさらと覆い。 赤らむ顔を隠した。)
(艶は、満足そうに微笑んだ。)
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