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Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter78 『青い鳥』 78-6
「見に行ったことないって言ってたでしょう?」
(紫苑は、大きな明るい茶色の瞳を煌めかせた。)
「夏樹くんと行きたいの。」
(夏樹は、勢いに押された。)
「んんっ。 分かった。」
***
バタンッ バタンッ・・
(車は、桜ヶ丘から、1時間ほど走り。 風見市の外れにある、一際高い丘の上にある。
風の丘草原に来た。)
(背後には、大きないくつもの山が。 彼方には、風力発電の白い風車があった。
車から降りて。 真正面には、驚くくらい広い。 芝生の野原が、目の前に
広がっていた。)
「うわ〜っ! ひっろ〜いっ!」
「すっげ〜!」
「ああっ! 夏っちゃ〜ん。 見てみてっ、海見えるっ!」
(数馬は興奮し、ぴょんぴょん芝生の上を飛び跳ねた。)
(カラフルな服に付けた、幾つものバッジやマスコットの飾りが、カチャカチャと。
数馬の気持ちを表す様に元気に音をたてた。)
「うん。」
(目の前の広大な景色に、圧倒され。 夏樹も頷いた。)
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