HOMENovel
Novel ストーリー【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 夏樹の物語】
Chapter78 『青い鳥』 78-8
サクッ サクッ
(芝生は心地良く、丘の先まで歩くと。 眼下に広がる街並みと、遠く海が見渡せる。)
「この景色。 何だか懐かしい様な気がするな。」
「どこかで、見たことがあるのかな?」
(山間の側にありながら、見える海は。 どこか不思議な魅力を持って。
夏樹の心に呼びかけている様だった。)
「snow dropにいくつか絵が飾ってあるよね?」
「うん。 パパがお友だちにもらったんだって言ってたよ。」
「わたしも好き。 それ見てたから、わたしも始めたの。」
「僕の部屋にもある。 見ると安心する。 あの絵もきっと、
こんな景色なんだな。」
(遠く太陽に、青い空と海が光っていた。)
***
「数馬くんっ。 お花のかんむりあげるねっ!」
(蒲公英は、野花で作った花の冠を、そっと数馬の頭に乗せた。)
「おおっ! オレ、カッコイイか〜?」
「うんっ、数馬くんっ。 かっこいい〜///」
(蒲公英は、頬を赤らめ。 拍手した。)
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』