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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter80 『太陽と月(月)』 80-7
【ガァァァァー・・ッ!】
(息もつかぬ間に、“闇”は、引き戻され。
再び飛び立とうと、炎の翼を動かしたが、風に捕えられた翼は。
夏樹の操る動きに、強まる風の力で。 鈍い音を立て、折れた。)
[「・・!」]
バキッ・・
ガタンッ ガタンッ・・ ガタンッ ガタンッ・・
(“闇”と夏樹が落下する地上で、異空間を横切る電車が、通る。)
《闇の力を秘めし鍵》《解き放て》《土の砦》
プワーンッ
(警笛が鳴り響く、線路の上に。 夏樹と“闇”は落下し、目の前に来た電車は。
同時に、線路下から岩の様にせり上がる土に押し上げられ。 天高く、
先頭車両から空に一旦、浮かび上がると。)
ボコボコボコッ・・ キキキーッ バキバキバキッ・・!
ズズーンッ・・
(着地した夏樹の上に、地響きを上げ落下した。)
***
「・・・ああ・・っ。」
(一瞬の出来事に、静乃の手は震え。 通信機を、まったく
操作出来なかった。)
(応援を呼ぶことも出来ずに、粉々に砕けた。 異空間の結界を
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