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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter81 『Ability to・・』 81-10


「・・ん?」

(紫苑の表情に、夏樹が不思議そうな顔をしたが。
千波が極めつけに運んで来た大皿の、カラフル野菜のサラダに。 皆の目が注目した。)

「わぁっ!/// きれい〜っ・・! かわいいっ!」

(蒲公英は、興奮して、テーブルに身を乗り出した。)

「こらっ、たんぽぽちゃん。 おぎょうぎ良くね。」

(桜が蒲公英を席に戻したが、蒲公英の大きな瞳は、動物の形にカットされた、
色とりどりの野菜に、キラキラしていた。)

「この子、千波ちゃんのおかげで、だいぶお野菜が食べられるようになったのよ。」

「ありがとう。」

「いいえ〜♪v 夏樹も、みならいなさいよっ!」

(千波はウインクし、自身も、菖蒲と共に席についた。)

「うっ・・。」

(夏樹は少々眉間にしわを寄せながら、自分の目の前に置かれたサラダの山を。
見ない様にできないかと考えていた。)

「それじゃあ♪v」

「いっただ〜きま〜すっ!」

「「いただきます。」」

(皆の声が賑やかに重なり、手を合わせた。)



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