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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter81 『Ability to・・』 81-12
その向こうに広がる。 夜空に視線を移した。)
「紫苑さんも、苦手なものあった?」
(ふいに話しかけられ、紫苑ははっと、我に返った。)
「あっ/// う、ううん。 何でも好き。」
「? そう。 良かった。」
「千波ちゃん、苦手と知ると。 克服させようとして、
わざと出して来るんだ・・。」
(夏樹は、気軽に。 紫苑の隣で微笑んでいた。)
「ふふっ/// そうなんだ?」
「そう。」
(夏樹は微笑みながら、スープに口を付け始めた紫苑の横顔を見た。
カップを持ち、下を向いた紫苑の瞳が。 瞬間、どこか陰った様な気がして。
夏樹は、紫苑の様子が気にかかった。)
「千波さん、今日は。 聖さんとお電話でお話しましたよ。」
「時々、snow dropに千波さんが泊まっていかれるから。
お屋敷の方は、寂しいそうです。」
(聞いて、千波はぱっと顔を赤らめ。 隣に座る蒲公英へ、ジュースのお代りを
注ぎながら。 大きな瓶を両手に立ち上がり、誠司の方へ顔を向けた。)
「!/// それはわかるけどっ! 誠司さんに言ってもね〜っ///」
「もうっ聖ったらっ、想像つくけど。 本題は1割くらいで、ほとんどその話
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